フィクション

2010年2月16日 (火)

SPACE SHIP SilverYamato 最終話

守から連絡を受けた銀は愕然とした。

ガミラス艦隊は既に地球を目指し発進している・・・

・・・間に合うのか?

仮に間に合ってもシルバーヤマト1隻だけで勝てるのか?

守「どうした?銀、聞いているのか?」

銀「ああ・・・すまん守」

守「スターシャが銀にも聞いてほしい話があるそうだよ」

銀「わかった。すぐに行く」

Sy11001_2シルバーヤマトの乗員を前にスターシャは話はじめた。

スターシャ「私達のイスカンダル星とガミラス星は友好関係にありました。1000年程昔、ガミラスは地球と同じく人間が支配する星でした。当時のガミラス人には通信の技術も無く、私達の先祖は彼等に文明が起こるのを見守っていたのです。しかし、900年前ガミラス星は人間達の起こした核戦争で荒廃して、絶滅の危機を迎え、やむなく私達は救いの手を差し伸べたのです。」

Sy11002銀「何だか地球の歴史に似ていますね」

スターシャ「そうかもしれません。その時ガミラス人は多くの国に分かれて争っていたのですが、核戦争の後には一つの国家になりました。そして暫くは私達と友好的な関係だったのですが・・・800年前に突然ガミラス人達はイスカンダル星を攻撃してきました。・・・遊星爆弾を使って・・・」

銀「遊星爆弾だって!」

Sy11012スターシャ「そうです・・・そして遊星爆弾は有人型の特攻兵器でした。操縦していたのは、遺伝子操作によって高い知能を与えられたガミラスの猫だったのです・・・」

守「何ということだ・・・」

スターシャ「私達はガミラス人達を滅ぼすことを決断しました。遊星爆弾の影響で奇形の子供達が生まれてくるようになったためです・・・」

Sy11017_2 スターシャ「私達はガミラスの猫達と協力してガミラス人達を滅ぼしました。その時にガミラス猫の先頭に立っていたのが現在の総統デスラーの先祖です。人間との戦争は私達の勝利で終わりました。・・・しかし・・・50年前からイスカンダルもガミラスも子供が生まれなくなりました。調査を進めるうちに双方の星に異常が発生し、それが生物に悪影響を与えていることが分かったのです。そして、ガミラスもイスカンダルもあと100年程で崩壊してしまうと判明しました。」

マイケル「それで、ガミラスは地球を・・・」

スターシャ「ガミラスでは全ての猫達の遺伝子情報を保管して、死後もクローンとして蘇ることができるのです。命への冒涜だとデスラーに言ったのですが・・・彼は聞き入れてはくれませんでした。私は黙って滅びることは断じて受け入れない。かつての戦いのように自ら道を切り開くと言って・・・デスラーは地球の人間をガミラス人に重ね合わせているのかもしれません・・・」

銀「スターシャ、もしかするとデスラーと貴方は・・・」

スターシャ「・・・婚約していました」

全員黙り込んだ。重い現実が彼等の肩に圧し掛かっていた。

マイケル「・・・スターシャ、お話は分かりました。しかし、私達はコスモクリーナーを持ち帰り地球を救わなければならない。たとえガミラスの大艦隊が相手でも逃げるわけにはいかない。地球には俺達の仲間もいる・・・そして地球人はかつてのガミラス人とは違う・・・俺は人間に救われて今ここにいるんだ・・・」

スターシャ「分かりました。コスモクリーナーをお持ち帰り下さい。詳しいことはサーシャから聞いて下さい」

サーシャ「マイケルさん、これがコスモクリーナーです」

Sy11025_2マイケル「素晴らしい」

サーシャ「それから、ガミラスの艦隊より早く地球に戻る方法があります」

銀「何だって!」

サーシャ「波動ブースターを装備すれば、ワープ距離が現在の10倍以上になりますから、地球までなら一瞬で到着できます」

Sy11004マイケル「それはすごい!」

サーシャ「・・・ただ一つ問題が・・・」

マイケル「問題?」

サーシャ「通常の波動エンジン以上に高い出力になりますから、普通の金属では負荷に耐えられないのです」

マイケル「シルバーヤマトの金属サンプルを持ってきてます。負荷に耐えられるか調べて下さい」

Sy11003サーシャ「・・・これは!マイケルさん、どうやってこの金属を?」

マイケル「波動エネルギーを使って製作した金属です。ここに来るまでも波動エンジンにはトラブルはありませんでした」

サーシャ「これならいけます!マイケルさんは天才ねっ!」

・・・数日後、シルバーヤマトの改造作業は終盤を迎えていた・・・

「源太、まぐろ、こんな所で何してるの!」

Sy11006源太「何だミケ子か・・・脅かすなよ~いいじゃないかタバコくらい・・・シルバーヤマトじゃ吸えないし・・・」

ミケ子「銀艦長が呼んでるわよ」

源太「銀が?何だよ、ようやく上陸許可が出たと思ったら、戻れってか?少しは俺達ものんびりしたいぜ!」

まぐろ「まったくだ!」

ミケ子「何かは知らないわよ。銀艦長に直接聞けばいいじゃない」

源太「・・・まったく・・・ミケ子もそうだけど、俺達だって進や雪と同じくらいシルバーヤマトを動かしているのに、奴らの出番の時だけ事件が起こるし・・・この間なんてやつらが一匹のガミラス猫に手こずっていた時に俺達は4匹も捕まえたっていうのに・・・あ~嫌だ嫌だ」

ミケ子「仕方ないでしょっ!愚痴をこぼすなんて男らしくないよ」

「コラッ!何をしている!」

Sy11022源太「ぎっ、銀・・・艦長・・・」

銀「シルバーヤマトの作業はもうすぐ終了だ!船に戻って各部の点検をしろっ!」

源太・まぐろ「はいっ!」

銀「それからタバコは禁止だっ!」

源太「はいっ!」

二匹は脱兎のごとく駈け出した。

入れ替わりに龍也がやってきた。

龍也「銀艦長、お願いがあるんだ」

銀「何だ?」

龍也「ガンツを連れて行きたいんだ」

銀「ガンツ?・・・あぁ、あの犬か」

龍也「あいつ、すっかり俺に懐いているし・・・俺がちゃんと面倒みるから、いいだろ?」

銀「よし、許可する」

龍也「ホントかい?ありがとう。よかったなあガンツ」

Sy11021

翌日、シルバーヤマトの改造作業は終了した。

守とマイケルの説得でスターシャとサーシャもシルバーヤマトに乗り込むことになった。

銀「進、発進だ。一気に土星までワープする」

進「了解!ワープスタート!」

Sy11024進「ワープ終了」

銀「各部の点検を急げ!」

Sy11023シマ「異常ありません」

銀「雪、現在位置は?」

Sy11015雪「予定通り土星付近です。・・・レーダー反応あり、戦闘機のようです。数は300以上!」

進「なにっ!」

Sy11008

・・・少し前・・・

Sy11020デスラー「タラン、もうすぐ土星だね」

タラン「はい。地球までは間もなくです」

デスラー「・・・フフフ・・・シルバーヤマトが戻る前に地球は絶滅だね・・・」

Sy11005タラン「土星付近にワープアウト反応!」

デスラー「なにっ!」

タラン「まさかシルバーヤマトが・・・」

デスラー「先制攻撃をかける。戦闘機を発進させろ!」

Sy11010シルバーヤマトはガミラス戦闘機の攻撃に翻弄されていた。

雪「敵艦隊を確認!300隻以上です」

進「くそっ!このままじゃなぶり殺しだっ!」

シマ「ガミラスより入電」

Sy11026デスラー「シルバーヤマトの諸君。私はガミラスの総統デスラーだ。諸君の勇気ある行動には敬意を表するが、もはや勝ち目はない。速やかに降伏したまえ。」

銀「デスラー総統、シルバーヤマトはまだ負けたわけではない。我々には地球を救うという使命がある。それを放棄するつもりはないっ!」

デスラー「残念だよ、銀艦長。私は君達を高く評価していたんだがね・・・」

Sy11014スターシャ「もうやめて、デスラー!」

デスラー「・・・?スターシャか?なぜシルバーヤマトに?」

スターシャ「私はシルバーヤマトの方々と共に地球を救います。・・・デスラー、貴方も協力して!」

デスラー「・・・腐った人間共は滅んだ方が宇宙のためだよ。かつては君達イスカンダルもガミラス人を滅亡させたではないか」

スターシャ「・・・争いからは何も生まれない・・・デスラー、そのことは貴方が一番知っているはずよ!」

デスラー「・・・」

スターシャ「デスラー!」

シマ「通信が切れました」

デスラー「タラン、デスラー砲発射用意!」

タラン「・・・総統、よろしいのですか?シルバーヤマトにはスターシャ様が・・・」

デスラー「・・・私はガミラスの総統なのだよ、タラン・・・」

タラン「分かりました・・・」

Sy11011マイケル「進、小ワープして敵艦隊の後方へ回り込め。そして攻撃だ」

進「しかし、今のエネルギーでは波動砲は使えないんじゃないのか?」

マイケル「確かにエネルギーの充填率が50%未満なら波動砲は使用できない。しかし、波動レーザーは使える。イスカンダルで波動レーザーへのエネルギー供給回路を増設して、1秒間に10発の連射が可能になった。大艦隊が相手でも大丈夫だ」

進「よし、ワープだ」

雪「敵艦隊より高エネルギー反応!」

進「ワープ!」

シルバーヤマトはデスラー砲の到達前にワープした。

Sy11009進「ガミラス艦隊へ波動レーザー連射!」

Sy11007デスラー「・・・無念だ・・・」

ガミラス艦隊は壊滅した。

そして、シルバーヤマトの持ち帰ったコスモクリーナーによって地球には緑あふれる自然と穏やかな平和が甦るのであった・・・

・・・Fin・・・

Sy11018・・・今ガミラス星で一人の男が眠りから覚めた

Sy11016「目覚めたかね・・・」

「デスラー総統!」

Sy11019それはホログラムだった。

デスラー「この映像を見ているなら、我がガミラスはシルバーヤマトに敗れたということだ。ドメル、君は私の意思を継いで20億のガミラス猫を導いてくれ。私がもっているガミラス猫のデータはコピーだ。源データは科学省に保管してある。ただし、私のデータだけは消去してある。ドメル、君は失敗を知っている。失敗を知っている者だけが真の成功を掴めるのだよ・・・ドメル、ガミラスの未来を頼む・・・」

ドメル「・・・デスラー総統・・・」

*シルバーヤマトはこれにて終了です。長い間ありがとうございました。

 

   

2010年2月15日 (月)

SPACE SHIP SilverYamato 10

シルバーヤマトはついにイスカンダル星の空域に到着した。

Sy10001進「ガミラスはどうする?奴らが攻撃して来るんじゃないか?」

銀「現在無人偵察機でガミラス星を探査中だ。マイケル、ガミラスの様子はどうだ?」

Sy10005マイケル「映像が入ってきた。見てくれ」

銀「・・・これは・・・まるで死の星だな・・・」

Sy10002マイケル「地殻に何か所か亀裂があったから、中へ入ってみたんだが・・・見てくれ」

銀「・・・すごいな・・・とても生物が生息できる環境ではないな」

Sy10003マイケル「人工の建造物があるから、ガミラス猫は地殻の内部の空洞部分で暮らしていたようだ。大気の成分は酸素は少ないが、地球に似ている。生物の生存は可能だろう」

銀「・・・しかし・・・」

マイケル「そう、誰もいないようだ・・・ガミラスの連中はここにはいないのかもしれない。エネルギー反応はあるから、ガミラス星へ乗り込めば何か分かるかもしれないが・・・」

銀「・・・罠かもしれないな」

マイケル「俺達は一刻も早くコスモクリーナーを持ち帰るのが使命だ。イスカンダル星へ向かうべきではないのか?」

銀「そうだな。スターシャが何か知っているかもしれないし・・・ シマ、イスカンダルへ連絡してくれ!」

Sy10006シマ「了解しました」

「こちらはイスカンダルの管制室です」

銀「・・・スターシャではないのですか?」

「私は執務長官のゲールです。女王陛下は貴方方を出迎える準備をしております」

銀「・・・そうですか。ゲール長官、シルバーヤマトはイスカンダルへ着陸します。誘導されたい。」

ゲール「誘導電波を送ります。」

Sy10004進「・・・あれは?」

ゲール「防御用の戦闘衛星です。シルバーヤマトには攻撃しませんから、ご安心下さい」

シルバーヤマトはイスカンダルの大気圏に入った。

銀「美しいな。昔の地球を思い出すよ・・・」

Sy10017ゲール「猫の丘の先にスペースポートがあります。どうぞ着陸して下さい」

進「了解」

Sy10018シルバーヤマトは何事も無く着陸した。

守「・・・あれは・・・」

銀「守、どうかしたのか?」

Sy10008守「あの宇宙艇は俺が冥王星から脱出した時に乗ったものと同じだ・・・」

マイケル「・・・用心した方がいいかもしれんな」

銀「よし、守が艦長代理として上陸の責任者になってくれ。あとはマイケルと進・・・」

マイケル「アノライザーも連れていこう」

守「龍也もつれて行きたい」

龍也「えっ俺!」

Sy10007守「お前の力が必要になるかもしれん」

龍也「・・・役に立つ自信は無いけど・・・」

銀「よし!守、マイケル、進、龍也、アノライザーで上陸してくれ!」

Sy10009シルバーヤマトのハッチが開かれた。そこにはゲールがにこやかに出迎えていた。

ゲール「シルバーヤマトの皆さん、長旅お疲れ様でした。私が執務長官のゲールです。」

守「シルバーヤマト艦長代理の守です」

Sy10010ゲール「さあ、こちらへどうぞ。女王陛下もお喜びです。」

守達はゲールの後へ続いて中へ入った。

守「ゲール長官、スターシャはどこですか?」

ゲール「・・・こちらです」

案内された部屋には獰猛そうな犬が待ち構えていた。

守「やはり罠か!」

ゲール「今更遅い!ガンツやれっ!」

Sy10011犬はマイケルに飛びかかった。

マイケル「うわっ!」

Sy10012守「龍也!」

龍也「おうっ!」

Sy10013龍也は勢いよく飛びあがった。

龍也「トゥリャ」

Sy10014龍也の強力な蹴りの一撃で犬は跳ね飛ばされて失神した。

ゲール「おのれっ!」

ゲールは銃を構えた。

マイケル「アノライザー!」

Sy10015ゲール「グワッ」

圧縮した空気を射出するアノライザーの空気砲にゲールは吹き飛ばされた。

守はゲールの銃を拾い上げ、それを突き付けながら言った。

守「スターシャはどこだ!」

ゲール「・・・デスラー総統・・・ばっ・・・バンザイ!」

マイケル「離れろ守!」

ゲールは歯に仕込んでいた爆破装置で自爆した。

守「・・・ガミラス・・・何て奴らだ」

通信機が鳴った。

銀「守、守、応答しろ!」

守「銀、ガミラスに襲われたが、全員無事だ」

銀「そうか。こちらもガミラスの襲撃を受けた。奴らを捕えたが全員自爆した・・・」

守「こっちもだよ。やはり罠を張っていたんだな」

銀「スターシャは?」

守「捜索中だ」

アノライザー「あそこの部屋に生命反応があります」

マイケル「・・・ここのドアは開閉装置を破壊されている。アノライザーこじ開けてくれ」

アノライザーがドアを開けるとそこには猫が・・・

Sy10016スターシャ「シルバーヤマトの皆さんですか?」

守「スターシャですね?私は艦長代理の守です。そちらは?」

スターシャ「妹のサーシャです」

サーシャ「はじめまして」

守「スターシャ、ガミラスの連中がなぜここへ?」

スターシャ「彼等はガミラス星から亡命したいと言ってやって来たのです。・・・守さん、ガミラス猫達は本星には居ません。」

守「・・・?どういうことですか?」

スターシャ「彼等は昨日私達を監禁して貴方方を待ち構えると同時に、本隊は地球へ向けて出発したのです」

守「・・・奴らが地球へ・・・」

シルバーヤマトはイスカンダル星へ到着したが、ガミラス艦隊は地球へ向かって発進した後だった・・・シルバーヤマトはガミラスの野望を打ち砕くことができるのだろうか?

 

2010年2月12日 (金)

SPACE SHIP SilverYamato 9

シルバーヤマトは大マゼラン雲の手前に差し掛かっていた・・・

Sy9001雪「レーダー反応あり!ガミラス艦隊のようです!」

進「やはり現れたか・・・敵艦隊の数は?」

雪「30隻の艦隊です。敵艦隊はまだこちらを探知していないようです」

Sy9003銀「接近戦になると面倒だ。波動砲で一気に叩こう!」

進「了解!」

雪「敵艦隊の位置データ送ります」

進「波動砲、出力20%、拡散度B、目標ガミラス艦隊。発射!」

Sy9004進「敵艦隊の状況は?」

Sy9005雪「敵艦隊の爆発を確認。艦体反応はありません」

マイケル「・・・妙だな・・・」

銀「何が妙なんだ?」

マイケル「何の攻撃もしなかった・・・」

銀「シルバーヤマトをまだ探知していなかったんだろう?マイケルの作ったレーダーの方がガミラスのレーダーより優秀なのさ」

マイケル「・・・そうだといいが・・・」

Sy9011デスラー「タラン、波動砲のデータは収集できたのかね?」

タラン「はい。もうデータは万全です。わがガミラスの戦艦にも間もなく取付できるでしょう」

Sy9006デスラー「シルバーヤマトか・・・ドメルを2度も破るとは優秀だが、我がガミラスはまだ負けたわけではない。彼等がイスカンダルへ来る時が見物だな・・・」

タラン「まったくです」

デスラー「私はガミラスの民のために勝たねばならない。地球への移住計画は必ず成功させる」

Sy9012 翌日、シルバーヤマトはついに大マゼラン雲へ到達した。

シマ「イスカンダルから入電です」

銀「なにっ!」

進「本当か!」

Sy9010「シルバーヤマトの皆さん、私はイスカンダルのスターシャです」

Sy9007スターシャ「ここまでやって来られた皆さんの勇気と行動力に敬意を表します。イスカンダル星の正確な位置情報を送ります。どうか無事にイスカンダルへお越し下さい。」

銀「ありがとう、スターシャ。あなたの送ってくれた波動エンジンのおかげでここまで来ることができました。地球を代表して感謝いたします」

スターシャ「イスカンダル星の映像を送ります」

Sy9008 守「これがイスカンダルか・・・まるで地球のようだ・・・」

スターシャ「・・・それから皆さんにお話しなければならないことがあります・・・」

マイケル「・・・ガミラスのことですね?」

スターシャ「・・・はい。イスカンダルとガミラスは兄弟星なのです・・・」

銀「・・・えっ!」

スターシャ「・・・ガミラスはイスカンダルの隣にあるのです・・・」

Sy9009地球を襲った謎の異星猫ガミラス・・・

それは地球に救いの手を差し伸べてくれたイスカンダルの隣にあった・・・

2010年2月11日 (木)

SPACE SHIP SilverYamato 8

雪「ミサイル発射を確認!」

進「なにっ!」

Sy8001雪「あっ・・・ミサイルが・・・消えました・・・」

進「レーダーの誤作動だったんじゃないか?」

雪「そんなはずは・・・」

マイケル「進、ワープミサイルだ!気を抜くな!」

雪「ミサイル確認!距離は5km!」

進「!!」

進はミサイルをかわすべく必死で舵を取った。

Sy8002雪「ミサイルの第二次発射を確認!・・・また消えました!」

進「くそっ!いつまでもかわせないぞ!」

ミサイルは数発シルバーヤマトに命中した。

Sy8003進「シールドが無ければやられていたかもしれんな・・・銀、波動砲で基地を攻撃させてくれ!」

銀「よし、波動砲発射だ」

「待て!」叫んだのは守だった。

Sy8011進「守兄さん、なぜ止めるんだ」

守「落ち着け進。何か妙じゃないか?」

進「妙とは?」

守「やつらの宇宙戦艦はなぜ逃げた。ワープミサイルがあるなら、逃げるのはおかしいんじゃないか?」

進「・・・ワープミサイルの射程距離にシルバーヤマトを誘い出すために逃げたマネをしたんじゃないのか?」

守「・・・そうかな? 雪、敵基地を映してくれ」

雪「了解」

Sy8004守「拡大してくれ」

Sy8005守「いや違う・・・ミサイルの発射口じゃない・・・ あのパラボラアンテナのようなものを拡大してくれ」

進「兄さん、いいかげんにしてくれ!」

Sy8006守は憤慨する進を無視してマイケルに話しかけた。

守「マイケル、これはただのアンテナじゃないと思うが・・・どうだ?」

マイケル「・・・画像だけでは判断できんが・・・エネルギー反射板かもしれん」

進「エネルギー反射板?」

マイケル「そうだ。波動砲も波動エネルギーを利用しているから、もしそうなら反射されてしまうぞ。波動砲を撃ったら破壊されるのはシルバーヤマトかもしれん」

進「・・・じゃあ、どうしたら・・・」

マイケル「雪、バラン星基地へ向けられている通信電波を調べてくれ」

Sy8015雪「了解しました・・・バラン星を周回している衛星から発進されています」

Sy8007マイケル「・・・やはりそうか・・・守、お前の勘は当たった様だぞ。敵艦隊はおそらくバラン星の裏側だ」

・・・ガミラス艦隊・・・

Sy8010ドメル「シュルツ、奴らの様子はどうだ?」

シュルツ「ミサイルが命中していますが、基地への攻撃はまだありません」

ドメル「シルバーヤマトめ!波動砲はまだ発射しないのか!・・・フフフ・・・まあいい。あのミサイルはシールドの発生装置を狂わす電磁波を発生させる・・・いつまでも我慢はできまい。波動砲を撃つ時がシルバーヤマトの最後だっ!」

Sy8013アノライザー「大変です!」

マイケル「どうしたアノライザー」

アノライザー「シールドの発生装置に異常発生。もう一度ミサイルが命中したらシールドは消滅してしまいます」

マイケル「そうか、急がないとな!雪、衛星から電波の発信源を探知して敵艦隊の位置をキャッチしろ。透視モードを使えばバラン星の裏側でも探知できる。そして、進、波動砲スタンバイだっ!」

進「波動砲?反射されるんじゃないのか?」

マイケル「攻撃目標は敵艦隊だ」

進「しかし、敵艦隊はバラン星の裏側だ。どうやって?」

マイケル「心配するな。シルバーヤマトには波動砲の発射口など無いだろう?でも波動砲は発射できる。これはシルバーヤマトのエネルギー吸入もそうだが、違う次元を利用しているからなんだ。だから座標が分かれば彼方にいる敵に攻撃することも可能なんだ」

雪「敵艦隊を捕捉しました」

Sy8008進「よし、位置情報をこっちへくれ」

雪「了解」

マイケル「進、波動砲は出力と拡散度が調整できるようにしてある。6隻程の艦隊なら出力10%、拡散度Cでいけるだろう」

進「了解!」

Sy8012進「波動砲発射!」

Sy8008z4シュルツ「シルバーヤマトに波動砲の発射反応!」

ドメル「よし!いよいよシルバーヤマトの最後だっ!」

シュルツ「・・・高エネルギー反応出現!」

ドメル「なにっ!」

Sy8009シュルツ「我が艦以外は全て消滅しました!」

Sy8010_2ドメル「何ということだ!シルバーヤマトは裏側にいる敵も攻撃できるのかっ!」

シュルツ「ドメル司令、一度ガミラス本星に戻って体制を立て直すべきではありませんか?」

ドメル「シュルツ、私達は冥王星で一度シルバーヤマトに敗れているのだぞ!ガミラスの軍人に3度目は無い!」

シュルツ「しかし・・・」

ドメル「バラン星の基地を爆破しろ!」

Sy8021シマ「バラン星ガミラス基地の爆発を確認!」

銀「ガミラスの連中は自分達の情報を消し去ったんだ・・・」

シマ「ガミラスより入電!」

Sy8018ドメル「シルバーヤマトの諸君!私はガミラスの地球攻略司令官、ドメルだ」

銀「シルバーヤマト艦長の銀だ」

ドメル「銀艦長、君達の勇気とシルバーヤマトの強さに敬意を表するよ」

銀「ドメル司令官、勝敗は決した。潔く投降してほしい。私達はこれ以上の争いを望んではいない・・・」

ドメル「それはできない。私はガミラスの軍人だ。命が尽きるまで戦わねばならない!」

雪「ガミラス艦が波動レーザーの射程距離に入りました」

Sy8017進「銀、どうする?撃つのか?」

銀「・・・ドメル司令官、投降してくれ!」

シマ「通信が切れました」

Sy8014進「銀!シルバーヤマトはシールドが効かないんだ!ガミラス艦の射程距離に入ったらやられるぞっ!」

銀「・・・」

進「銀!」

Sy8020銀「・・・波動レーザー発射」

Sy8019バラン星のガミラス艦隊は全滅した。

しかし、シルバーヤマトの乗組員には虚しさだけが残った・・・

2010年2月10日 (水)

SPACE SHIP SilverYamato 7

シルバーヤマトはワープを重ね、銀河系を超えた。

心配されていたガミラスからの攻撃もなくシルバーヤマトは順調に航行していた。

Sy7001銀「マイケル、ずいぶん熱心にやってるな」

Sy7003マイケル「もうすぐ中間地点のバラン星だからな・・・ 多分、ガミラスの連中はここで攻撃をかけてくるだろう。その前にシルバーヤマトの整備を完璧にしなきゃならん。」

銀「そうか・・・ しかし、先はまだ長いんだ。あまり根を詰めるなよ!」

マイケル「分かってるよ」

Sy7002・・・2日後、シルバーヤマトはバラン星付近に到達した。

銀「シマ、バラン星を映してくれ」

シマ「了解」

Sy7007マイケル「・・・ついにバラン星まで来たか・・・」

雪「レーダー反応!」

マイケル「どうした、雪?」

Sy7005雪「ガミラスの宇宙戦艦と思われます!数は10!」

進「いよいよガミラスのお出ましか!」

Sy7004銀「進、波動レーザースタンバイ!」

進「波動レーザー?」

Sy7006銀「マイケルが作った新たな武器だ。左の青いスイッチだよ」

マイケル「ガミラスの宇宙戦艦は強力なシールドを張っている。地球連邦艦隊の武器がほとんど効果が無かったのはそのためだ。波動レーザーは波動砲の1%程の破壊力だが、敵艦のシールドは貫通できるだろう。連射もできるから、安心して使用してくれ」

雪「敵艦が有効射程距離に入りました」

進「波動レーザー発射」

Sy7008雪「敵艦を5隻破壊!残った宇宙戦艦はバラン星へ反転していきます」

銀「よし、バラン星の基地も一気に叩こう!進、全速で追撃だ!」

進「了解!」

雪「バラン星よりミサイル発射を確認!」

Sy8001バラン星より不気味なミサイルが飛来する・・・

シルバーヤマトはバラン星のガミラス基地を攻略できるのか? 

   

2010年2月 9日 (火)

SPACE SHIP SilverYamato 6

警報が鳴り響いた。

ドメル「どうしたのだ、シュルツ?」

シュルツ「地球の捕虜が小型艇を奪って逃走したようです」

Sy6001ドメル「小型艇では、どうせ遠くには行けまい。今は放っておけ」

シュルツ「分かりました」

Sy6002 ドメル「戦艦は出撃したのか?」

シュルツ「はい。あと5分ほどで、あの宇宙船を射程距離に捉えます」

ドメル「そうか」

シュルツ「・・・地球の宇宙船より高エネルギー反応!」

ドメル「レーザー光線か?」

シュルツ「測定不能です!・・・ここまで到達します!」

ドメル「なにっ!」

Sy6003・・・シルバーヤマトの波動砲は冥王星もろとも敵の宇宙戦艦を葬り去った。

マイケル「・・・恐ろしい破壊力だ・・・」

銀「・・・本来は使ってはいけない力かもしれんな・・・」

雪「レーダー反応があります。小型艇のようです。識別コードの形式不明。船体の該当無し。地球の船ではないようです。」

銀「敵の小型艇だな。おそらく爆発前に脱出したのだろう。接近して救助する。進、シルバーヤマトを小型艇にドッキングさせろ。」

進「了解しました」

Sy6004進「ドッキング完了」

銀「アノライザー、小型艇を分析しろ」

アノライザー「了解」

Sy5000アノライザー「小型艇の汚染は認められません。船内の大気は地球と同じです」

銀「分かった。・・・いよいよ敵の異星人とご対面だな。進、一緒に来てくれ!」

進「了解!」

二人は緊張した面持ちでドッキングハッチを開けた。

・・・現れたのは一匹の黒猫だった・・・

進「・・・兄さん?」

Sy6005「・・・?」

進「・・・守兄さんだよね?」

守「・・・進か?なぜここに?」

進「守兄さんこそなぜ?」

守「宇宙戦艦に潜り込んでいたら冥王星へ出撃して・・・そのあとガミラスの捕虜になっていたんだ。」

銀「ガミラス?」

守「いやぁ~銀じゃないか。久しぶりだな。」

銀「守、ガミラスとは何だ?」

守「奴らの星の名前だよ。奴らはガミラス星からやってきたと言っていた。・・・しかも、奴らは猫だよ! 俺の乗っていた戦艦は人間も何人か生き残っていたんだが・・・奴らに殺された・・・」

銀「ガミラス人は猫か・・・」

Sy6006「フフフフ・・・面白い宇宙船だな・・・」

「デスラー総統。御呼びですか。」

デスラー「見たまえ、ドメル将軍。地球から発進した宇宙船の武器を・・・」

Sy6007ドメル「・・・これは・・・」

デスラー「奴らはこの武器・・・波動砲で、冥王星を破壊したのだよ・・・」

ドメル「・・・そうでしたか・・・つまり冥王星にいた私は敗れ去ったのですね?」

デスラー「勝てるかね、このシルバーヤマトの波動砲に?」

Sy6008ドメル「お任せ下さい。必ずや総統の期待に応えます!」   

2010年2月 8日 (月)

SPACE SHIP SilverYamato 5

アノライザーの波動砲チェックは終わった。

アノライザー「波動砲チェック完了。機関の異常無し。回路は全て正常です。」

Sy5000銀「よし!進、波動砲発射用意!」

進「了解!波動砲スタンバイします!」

Sy5001マイケル「進、慎重に狙ってくれ。」

進「了解!」

Sy5002雪「レーダーに飛行物体の反応があります!」

マイケル「なに!スクリーンに映してくれ!」

雪「了解!スクリーンに投影します。」

Sy5003マイケル「これは・・・敵異星人の宇宙戦艦だ!」

進「狙いを宇宙戦艦に変更しますか?」

銀「・・・いや、そのまま冥王星を狙って発射しろ!」

進「了解!」

・・・シルバーヤマトが地球を出発した頃・・・

「ドメル司令、地球から宇宙船が発進しました。」

Sy5005ドメル「なに?シュルツ、何隻だ?」

Sy5006シュルツ「80m程の宇宙船が1隻です。」

ドメル「80mだと?そんな小型の宇宙船が1隻だけで?・・・しかし、スターシャの通信を地球人が傍受して解読していたら・・・シュルツ、その宇宙船から目を離すな!」

シュルツ「了解しました!」

Sy5007シュルツ「あっ?」

ドメル「どうしたシュルツ?」

シュルツ「宇宙船がワープしました!」

ドメル「・・・やはり、スターシャの通信を受け取って、波動エンジンを完成させたか・・・シュルツ、やつらのワープアウトの地点はどこだ!」

シュルツ「・・・冥王星付近のようです。」

Sy5009ドメル「そうか・・・地球人め、やつらを冥王星の外にはいかせんぞ!戦艦を発進させて宇宙船を迎撃しろ!」

シュルツ「了解しました! 総員戦闘配備!4番艦、5番艦、6番艦はただちに出撃準備を開始!ワープアウトする地球の宇宙船を迎撃せよ!」

・・・シルバーヤマトでは・・・

進「波動砲発射10秒前!・・・5,4,3,2,1,発射!」

Sy5008・・・波動砲は果たして敵の異星人を倒せるのか? 

   

2010年2月 5日 (金)

SPACE SHIP SilverYamato 4

「ワープアウトするぞ!」マイケルが叫んだ。

Sy4001 銀は緊張の面持ちだった。

銀「シマ、波動エンジンの状況はどうだ?」

シマ「異常ありません」

銀「現在位置をモニターに出してくれ」

シマ「了解」

Sy4002シルバーヤマトは無事に冥王星に到達していた。

地球で初めてのワープ航法は無事に成功したのだ。

Sy4003銀「雪、現在のエネルギーは?」

雪「充填率110%です」

銀「よし、波動砲発射用意!」

マイケル「なにっ?」

Sy4004マイケルは驚いた。ワープは成功したが、間をおかずに波動砲を使うとは・・・

マイケル「なぜだ、銀?ワープ直後だぞ?」

銀「敵の冥王星基地をこのままにはしておけない。波動砲で、冥王星もろとも破壊する」

マイケル「無茶だ!銀、俺達に惑星を破壊する権利など無いぞ!」

銀「分かってくれ、マイケル。冥王星をこのままにしておけば地球は遊星爆弾の脅威にさらされたままだ。憂いは取り除かなければならないんだ。」

マイケル「だからと言って、冥王星ごと破壊するのは無茶だ!それは許されることではないぞ!そんな傲慢な理屈は通らない!」

銀「許されることではないのは分かっているさ。しかし、地球をこのままにはしておけない。敵の基地だけをたたいている時間もない。それに敵基地を探している間に先制攻撃を受けてシルバーヤマトが破壊されたらどうする?地球にコスモクリーナーを持ち帰ることができなくなってしまうぞ・・・神に逆らってでも俺はやるぞ!」

マイケル「・・・しかし」

銀「分かってくれとは言わん!ただ従ってほしい!」

マイケル「・・・アノライザー!波動砲のチェックをしろ!」

Sy4005アノライザー「了解しました」

いきなり波動砲を使用することになったシルバーヤマト!

謎の異星人の攻撃はあるのか?   

2010年2月 4日 (木)

SPACE SHIP SilverYamato 3

Sy3001銀たちの宇宙船はついに完成した。

マイケルは感無量の面持ちであった。

銀「ありがとうマイケル。君のおかげだよ。」

マイケル「よせよ!礼を言うのはコスモクリーナーを持ちかえってからだ。」

マイケル「コイツの名前を付けないとな」

銀「マイケルが付けてくれよ」

マイケル「そうか・・・シルバーヤマトって名前はどうだ?」

銀「シルバーヤマト?」

マイケル「ヤマトは昔の日本の呼び名、シルバーは銀のことだよ」

銀「・・・ヤマトはいいけど、自分の名前が船に付けられるのは・・・シルバーは省いてもいいんじゃないかな?」

マイケル「何を言ってるんだよ。銀、お前が艦長なんだぜ。」

銀は驚いた。

銀「俺が・・・ちょっと待てよマイケル!艦長はマイケルじゃないのか?」

マイケル「俺はただの技術屋だよ。宇宙船をまとめる責任者は銀が適任だ。」

銀「・・・しかし」

マイケル「今更グダグダ言うなよ!もともとお前がメンバーを集めて始めたことだろ?」

銀「・・・分かったよ、マイケル。これからも助けてくれよ。」

マイケル「もちろんさ!」

西暦2199年2月15日、ついにシルバーヤマトは出発の時を迎えた。

マイケル「シマ、アノライザーはどうだ?」

Sy3002シマ「スタンバイ中です」

マイケル「よし、アノライザーを起動してくれ!」

シマ「了解」

Sy3003マイケル「よう、アノライザー!気分はどうだい?」

アノライザー「快調です」

マイケル「それじゃあ、波動エンジンのチェックを頼むぜ」

アノライザー「了解しました」

Sy3004アノライザー「波動エンジンのチェック完了。異常ありません」

マイケル「よし、シルバーヤマトを出航させるぞ。銀、後はよろしくな。」

銀「了解!進、シルバーヤマトを海上へ!」

Sy3005 進「シルバーヤマト海上へ前進します」

銀「雪、波動エンジン始動!」

雪「波動エンジン始動します!」

Sy3006雪「波動エンジン圧力上昇、エンジン内温度上昇!」

Sy3007雪「波動エンジン、エネルギー充填120%!」

Sy3008銀「シルバーヤマト発進!」

進「シルバーヤマト発進します!」

Sy3009雪「波動エンジン出力安定、重力制御装置異常無し」

銀「よし!大気圏を離脱する」

進「了解!シルバーヤマト大気圏離脱速度へ!」

Sy3010銀「地球の引力圏を抜けたら、冥王星までワープする。シマ、波動エンジンをモニターしろ!」

シマ「了解」

Sy3012雪「地球の引力圏を離脱しました」

銀「よし、進ワープ開始だ!」

進「了解!冥王星へ向けてワープスタートします!座標修正。スタート10秒前」

「9,8,7,6,5,4,3,2,1ワープ!」

Sy3011 シルバーヤマトは無事にワープを成功できるのか?

それは、また次回のお話・・・    

2010年2月 3日 (水)

SPACE SHIP SilverYamato 2

銀は驚いた。モニターには奇妙なモノが映し出されていた。

Sy2007 銀「マイケル、これは?」

マイケル「アンドロイドだよ。アノライザーっていうんだ。」

銀「アノライザー?」

マイケル「そう、アノライザー。自分で判断できるロボットだよ。宇宙に行く時は強い味方になるはずだよ。」

マイケルはニヤリと笑った。

・・・一週間後、波動エンジンの製作は順調に進んでいた。

宇宙船の建造とアノライザーもほぼ完成間近であった。

その日研究室に、藤堂が進行状況を確認しにやってきた。

Sy2009 藤堂「銀、もうすぐ完成のようだね。」

銀「あとは波動エンジンをセットして最終調整をするだけです。」

藤堂「宇宙船を見せてくれないかね。」

銀「モニターに映します。シマ、宇宙船を映して。」

シマ「はい。」

藤堂「・・・これが・・・」

Sy2008銀「マイケルのおかげです。」

藤堂「・・・本当にそうだね。マイケルにはスペースコロニーの計画にも参加してほしかったが・・・可能性があるなら、地球を復活させる方が優先されるからね。」

銀「スペースコロニー?地球を見捨てるつもりですか?」

Sy2010藤堂「もちろん、そんなつもりは無いが・・・地球はあと1年程で完全に死の星になってしまう。イスカンダル星にもしコスモクリーナーが無かったら・・・その時に行動しても遅いのだよ。」

銀「でも、異星人の攻撃があったら・・・コロニーは破壊されてしまうのでは?」

藤堂はゆっくりと頷いた。そして悲しそうに言った。

藤堂「その通りだが・・・私達は黙って死を受け入れることはできない。最後まで諦めずに生きる努力をするつもりだ。」

銀「藤堂さんの気持ちは分かりました。私達も全力で作戦を成功させます。」

藤堂「ありがとう、銀。・・・ところでマイケルは?」

銀「彼は美香さんのお見舞いに行きました。」

Sy2011マイケルは消毒薬の臭いに辟易としていた。美香がいなければ、病院など絶対に来なかっただろう。

美香は食事も摂らずに寝ていた。

Sy2012マイケル「美香さん、ダメじゃないか。飯はちゃんと食べろっていつも言ってるだろう。」

美香「・・・?マイケル?来てくれたの?」

マイケル「なかなか、いい部屋じゃないか。飯もうまそうだし・・・」

美香「でも、一人だとつまらない・・・マイケルがいないと寂しい・・・」

マイケル「・・・ダメだよ、そんな事言ってたら。ちゃんと食事しないと退院できないよ。」

美香「・・・うん、食べるよ。」美香は食事を始めた。マイケルは椅子の下に座ってじっとそれを見つめていた。

Sy2013マイケル「美香さん、俺はそろそろ帰るよ。」

美香の食事が終るとマイケルは思い立ったように言った。

美香「マイケル・・・また来てくれるよね?」

マイケルはそれには答えずに病室を出た。

美香「マイケル!」 美香は立ち上がって、後を追った。しかしマイケルの姿は無かった。

Sy2014 マイケル「・・・必ず来るよ・・・」

マイケルは美香の背中に呟いた。

必ず、イスカンダルからコスモクリーナーを持ちかえると・・・

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